地下2階 街外れの屋敷 白い部屋
リク:
あんたがナミネか。
ナミネ:
はい。
リク:
…そうか。
あんただったのか。
ナミネ:
え?
リク:
いや、いい。
ナミネ:
あの…こちらへ来てください。
ソラが眠っているカプセルの前へ
リク:
ソラじゃないか!
ソラに何をした!
ナミネ:
大丈夫、眠っているだけです。
記憶を取りもどすために。
リク:
説明してくれ。
ナミネ、リクに説明する
リク:
…そうか。
ソラは、この城のことを忘れるかわりに、記憶を取りもどすことを選んだわけだ。
ナミネ:
あなたにも選んでもらいたいことがあるの。
リク:
俺はソラみたいに、記憶をうばわれたりしてないぞ。
ナミネ:
記憶じゃないの。
闇のことなの。
あなたの心には闇があってそこにアンセムが宿ってる。
今は封じ込められてるけど――
やがてめざめて、いつかのようにあなたを支配してしまうわ。
だから私の力を使って。
私の力なら、あなたの心にカギをかけられる。
そうすればアンセムはあなたの心から出られない。
リク:
心にカギをかけたら俺はどうなる。
ソラみたいに、忘れるのか。
黙り込むナミネ
リク:
忘れるんだな。
ナミネ:
記憶と一緒に、あなたの心の闇も封じこめられるわ。
闇を思い出すこともなくなるの。
昔のあなたにもどれる。
決めるのはあなた。
リク…選んで。
再度ソラの前に近づくリク
リク:
ソラのやつ、のんきな顔だな…。
俺もこんなふうに眠るのか。
ナミネ:
うん。
リク:
こいつ、昔から勝手なやつでさ。
俺と一緒に何かしてる時いつも自分だけ、さぼるんだ。
島を出るイカダだって、まじめに作ってたのは俺だけだったな。
決めた。
こいつが目をさましたらどなりつけてやる。
俺が『カイリをたのむ』って言ったのに、なんでのんきに眠ってんだ、ってさ。
なのに俺まで一緒に眠ったらかっこつかないだろ。
心のカギなんていらない。
そんなのにたよるぐらいならアンセムと戦う。
ナミネ:
でも、アンセムのあやつる闇にのみこまれたら――
リク:
その時は、闇が俺をみちびいてくれるさ。
ナミネ:
…だよね。
リク:
ふん。
俺がどう答えるのか、最初から知ってたみたいだな。
ナミネ:
知ってたんじゃない。
願ってたの。
闇に立ち向かってほしかった。
あなたには、その力があるから。
リク:
それであんたは、あの光の中で俺を助けてくれたわけか。
カイリの姿でさ。
カイリ:
気づいてたの!?
リク:
あんたに会って、感じたんだ。
カイリと同じにおいだな、って。
ソラをたのむ。