地下6階 ホール - I
ラクシーヌ:
どうしたの、ナミネ?
やけにクラい顔しちゃって何なやんでるのよ。
ソラの記憶をいじったのをくやんでるってわけ?
それとも――
リク・レプリカ:
やめろ、ラクシーヌ。
ナミネは、ソラのことなんてもう思い出したくないんだ。
ラクシーヌ:
あっそ。
リク・レプリカ:
安心してくれ。
ナミネの苦しみは、ぜんぶ俺が消してやる。
昔おまえがくれたこのお守りにちかって。
じゃあな。
ラクシーヌ:
大したもんね。
あんた、あいつの心を完全につくりかえちゃったじゃない。
特にお守りはうまい手だわ。
カードを思い出の品にしたてるなんてさ。
ソラにも同じ手を使ったのよね。
カイリのお守りを、魔力で変化させたんでしょ。
ふふ…そのうちソラも、カイリのことなんてケロっと忘れてあんたの思いのままに――
ナミネ:
…忘れないわ。
どんなに記憶を変えたってソラはカイリを忘れない。
私の記憶――ウソの思い出を送っても、ソラの心の奥ではカイリへの想いが強くなるだけ。
だって、私はカイリの影だから。
ラクシーヌ:
だったら何よ。
それなら、せいぜい上手にやればいいでしょーが。
ソラの心を完全につくりかえたらあんたま、カイリの影じゃなくて本物の存在になれるのよ。
そう、ソラの心の中でね。