地下11階 ホール - I
リク:
さっきから、何か…におうな。
なんなんだ、このにおいは?
おぼえがあるような…。
そうか…闇のにおいか。
今の俺からは、闇のにおいがするってわけか…。
まるで闇の手先みたいだな。
王様:
大丈夫だよ、リク。
再度リクの前に光が現れる
リク:
王様!
王様登場
リク:
どうしたんだ?
大様の姿…かすれてる。
王様:
この場所には、僕の力がほんの少ししか届かないんだ。
だから、僕の願いを届けにきた。
リク:
王様の願い?
王様:
ねえ、リク。
闇のにおいがするからといって自分を捨ててはいけないよ。
自分の中にある闇と、戦うんだ!
それは苦しい戦いになると思う。
でも、忘れないでほしい。
どんなに深い闇の奥にだってかならず光があるんだ。
リク:
闇の中の光か…。
王様:
僕と一緒に見たじゃないか。
闇の扉の向こう、はるかかなたのやさしい光――
キングダムハーツの光が君をみちびいてくれる。
あきらめないで、信じてほしい。
僕は心から願っている。
リク:
わかった、やってみるよ。
王様:
僕も君のところへ行く方法をさがしてみる。
かならず行くよ、約束する。
握手しようとする二人
リク:
手にさわれない…幻なのか。
王様:
でも、心ではしっかり握手できたじゃないか。
僕たちはつながってるんだよ。
リク:
そうだな。
消える王様
地下11階 ホール - II
ゼクシオン:
正体がわかりました。
あれはリクです。
ヴィクセン:
リクだと?
王もろとも闇の扉の向こうへ消えたはずなのに、どうやって脱出したのだ…わからん。
ゼクシオン:
彼はかつて闇と存在を重ねた身。
なかば闇の存在なのでしょう。
ヴィクセン:
われらの指導者と同じにおいを感じたのは、そのせいか。
なるほど…強大な闇の力を与えられたリクは、その力で闇の世界をくぐりぬけたのだな。
キーブレードと闇の力の両方にかかわるおもしろい存在だ。
もっとデータを集めねば。
ゼクシオン:
わからないのは、彼がこの忘却の城に現れた理由です。
ヴィクセン:
くくく…簡単なことだ。
もうひとりの勇者との感応だよ。
ソラがここに現れたことでふたりの存在が呼びあってリクもまた、現れたのだろう。
ゼクシオン:
ソラが…ここに?
ヴィクセン:
そうだ、先ほどソラと仲間がこの城にふみこんだ。
今ごろマールーシャめがナミネの力を使って、ソラの心をあやつろうとしているはず。
ゼクシオン:
ほう、初耳でしたね。
ヴィクセン:
私たちにソラを渡したくないようだな。
だが好きにさせておけばよい。
マールーシャがソラを手に入れるなら、こちらはリクを手中におさめればよいのだ。
なぜならリクこそはわれらの指導者にもっとも近い存在なのだから!