ホロウバスティオン - I
グーフィー:
話し声が聞こえるね。
誰かな?
ジミニー:
しっ!
ソラ、様子が変だぞ。
???(ビースト):
なぜなんだ、ベル!
マレフィセントにさらわれた君を助けに来たというのに!
ベル:
ビースト…助けてほしいってあなたにたのんだおぼえはないわ。
とにかく、あなたと一緒に帰るつもりなんて、ないの。
私はここにとどまるわ。
ビースト:
そんなバカな!
こんな魔女の城に残るつもりか?
ベル:
話は終わりよ。
マレフィセントに見つかる前に早く帰ってちょうだい。
去ってゆくベル
ビースト:
なぜだ…ベル…。
ソラ:
大丈夫か?
事情はよくわからないけど…。
ドナルド:
ねえ、元気を出してよ。
きっと彼女にも何か理由があるに違いないと思うよ。
ビースト:
…同情はよせ。
こんな姿では、誰にも愛されるはずがないのだ…。
去ってゆくビースト
グーフィー:
かわいそうだなあ。
なんだか見ている僕たちの方がつらくなっちゃうね。
はじまりのキーカード入手
ホロウバスティオン - II
ベル:
まあ! あなたたちもマレフィセントにさらわれたの?
ソラ:
そういうわけじゃないんだけどさ。
まあ…いろいろあって。
あっ! 『あなたたちも』ってことは、ベルもさらわれてここに来たってことか?
ベル:
…ええ。
ある日いきなりマレフィセントにさらわれて…。
それ以来、とじこめられてるの。
話し相手は誰もいなくて本だけが、さびしさをまぎらわせてくれたわ。
ずっとビーストに会えなくて…つらかった。
グーフィー:
それなのに、さっきはどうしてビーストに冷たくしたんだい?
ソラ:
そうだよ。
あいつ、落ちこんでたぞ。
ベル:
彼には、私の本当の気持ちを打ち明けるわけにはいかないの。
ソラ:
どうして!
ベル:
それは――
いけない、来るわ!
あなたたちはかくれて!
不思議がるソラ達
ベル:
説明してる時間はないわ。
とにかく、すぐにかくれて!
隠れるソラ達の反対側から、マレフィセントがやってくる
ベル:
あら、マレフィセントさん。
何か用かしら?
マレフィセント:
ビーストに会ったな?
さらわれたおまえを追いかけてわざわざやってきたいうのに…なぜ受け入れてやらないのだ?
ベル:
彼に助けを求めるつもりはないわ。
マレフィセント:
ほう、なぜだ?
ベル:
それは、あなたの方がわかっているはずよ。
あなたのたくらみには乗らないわ!
マレフィセント:
しかたない…それならば、いやでも助けを呼びたくなるようにしてやろう!
マレフィセントが杖をかざした瞬間、マレフィセントとベルが消える
ソラ:
くそっ! 間に合わなかった!
ドナルド:
どうしよう、ソラ!?
ソラ:
決まってるだろ!
助けなきゃ!
みちびきのキーカード入手
ホロウバスティオン - III
マレフィセント:
どうした?
早く助けを呼ぶがいい。
ベル:
いや!
彼をまきこむわけにはいかないわ!
マレフィセント:
ならば少々悲鳴をあげてもらおう。
おまえの悲鳴を聞きつければやつもすぐにかけつけるだろう。
ソラ:
やめろっ!
助けに来るのがビーストだけとは限らないぜ。
マレフィセント:
おまえたちには用はない。
だが…悲鳴をあげるくらいはできるはずだな。
ちょうどいい。
ベルとおまえたちの恐怖の悲鳴でビーストをおびきよせてやろう。
ビースト:
その必要はない。
ビースト登場
ベル:
ビースト!
…ダメ! いけないわ!
さっき言ったでしょう!
『早く帰って』って!
はっきり言わせてもらうわ!
あなたの顔なんてもう見たくないの!
ビースト:
ベル…。
ジミニー:
ああ、なんてひどいことを!
ビースト:
…わかった。
そこまで言うなら、それでいい。
昔、わがままな王子だった私はのろいをかけられて、こんな姿になってしまった。
この姿のせいで、私は誰にも愛されず…そのため、ますますわがままになった。
そんな時に出会ったのが君だったんだ、ベル。
君だけが私を受け入れてくれた。
君のおかげで私の冷たくゆがんだ心は、すこしずつとけていった。
君とすごした日々の記憶は私のもっとも大切な思い出だ。
だから…守らねばならない。
ベル、すまないが、君がなんと言おうとも、私は君を助ける。
たとえ君にきらわれても。
それが私の最後のわがままだ。
ベル:
ビースト…。
マレフィセント:
くくく…そうか、ビーストよ。
おまえは見かけによらず、美しい心の持ち主であったのだな。
ならば、計画変更だ。
ビーストよ、ベルのかわりにおまえの心をいただくぞ!
ベル:
いけない!
マレフィセントの攻撃がビーストをかばったベルに当たる
ベル:
ああっ!?
ベルが消える
マレフィセント:
おやおや、ビーストをかばったおかげで、最初の計画どおりベルの心が手に入るとは。
口ではビーストをこばんでも、やはり真の想いは違っていたな。
くくく…感じるぞ、ビースト。
ベルの心が、おまえへの深い愛情でかがやいでいるのを!
ビースト:
きさま!
ベルの心を返せ!
消えるマレフィセント
マレフィセント:
どこだ!?
ソラ:
あっちだ!
闇にまぎれて逃げるのが見えた!
ビースト:
おまえたちは…?
ドナルド:
説明はあとあと!
とにかく、早くベルを助けてあげなきゃ!
ビースト:
手伝ってくれるのか?
グーフィー:
もちろんさ。実は僕たち、ビーストの言葉を聞いて感動しちゃったんだ。
ソラ:
一緒にベルの心を取り戻そう。
な?
ビースト:
ああ、わかった!
真実へのキーカード入手
ホロウバスティオン - IV
マレフィセント:
くくく…ここまで来たほうびにベルがおまえに冷たく当たった理由を教えてやろう。
私が闇の魔法を完成させるには誰かの美しい心が必要なのだ。
そこでねらったのがベルだ。
ビーストを愛する心はすばらしいかがやきを秘めていた。
だがベルは私の考えに気づいてわざと心を閉ざし…ビーストを愛する心を封じ込めたのだよ。
ビースト:
けれどベルは私をかばってくれた…。
かばってしまった!
ソラ:
自分の本当の気持ちには逆らえなかったのか…。
ビースト:
それだけわかれば充分だ。
マレフィセント、彼女の心を開放するんだ。さもなければ…。
マレフィセント:
ふふふ…。
ビースト:
何がおかしい!
マレフィセント:
ここまで話してやった理由がわからんのか? 親切心で事情を話したと思うのか?
おまえの心から迷いを消すためだ。
すべてを知って、おまえの心もベルへの愛でかがやきはじめた。
つまり…わが闇の魔法に役に立つ美しい心になったということだ。
さあ、おまえの心もいただくぞ!
ソラ:
そうはいくか!
マレフィセント:
このあわれなおろか者め。
勝てると思うのか、私に!
マレフィセントが邪竜の姿になり、戦闘開始〜終了
マレフィセントを倒し、ベルが開放される
ビースト:
ベル!
よかった…。
ベル:
ごめんなさい、ビースト。
私、わざと冷たくしていたの。
でも、自分の本当の気持ちにウソはつけなかった…。
ビースト:
あやまるのは私のほうだ。
冷たくされて、私は一瞬君の愛をうたがってしまった。
ああ…あの時の絶望はもう思い出したくもない。
ベル:
思い出さなくていいわ、ビースト。
これからすてきな日々をすごして悲しい思い出は忘れましょう。
ビースト:
ああ…そうだな。
グーフィー:
なんだか見ている僕たちの方がはずかしくなっちゃうな。
ソラ:
だよな。
これ以上のぞいちゃ悪いかな?
ドナルド:
そうそう、邪魔しちゃいけないね。
ソラ、行こうよ!