忘却の城 9階 ホール - II
ラクシーヌ:
どうなってんの、ヴィクセン?
あんたの言うことを聞くはずのリクは、どこで何やってるわけ?
アクセル:
ソラをさそいこむためにわざと姿をかくしてるのさ。
そういうことにしといてやれよ。
ラクシーヌ:
あらら〜ん? そうだったの!
ぜんぜん気づかなかったわ。
ごめんなさ〜い。
ヴィクセンの研究って役に立つんだか立たないんだかさっぱりわかんないのよね〜。
ヴィクセン:
だまれ!
ラクシーヌ:
へえ…ホントのこと言われたからくやしがってんだ。
あんたも意外と単純ね〜。
ヴィクセン:
言わせておけば…。
???(マールーシャ):
やめろ。
ヴィクセン:
マールーシャ…!
マールーシャ:
ヴィクセン、あなたの作戦が失敗に終わったのは事実だ。
これ以上失望させるな。
ヴィクセン:
失望だと…図に乗るな!
われらの機関においてきさまのナンバーは11。
ナンバー4の私が、きさまごときに――
マールーシャ:
だが、この城とナミネをまかされたのは、この私だ。
この場で私に逆らうのなら機関への反逆とみなす。
ラクシーヌ:
反逆者は消す。
そーいうオキテだったわね〜。
ヴィクセン:
ぬっ…。
マールーシャ:
機関の名において告げる。
あなたの作戦は失敗だ。
この失態については、われらの指導者に報告させてもらう。
ヴィクセン:
なっ…。
待ってくれ、それだけは!
それだけは許してくれ!
マールーシャ:
ならば条件がある。
ヴィクセン:
条件?
マールーシャ:
あなた自身の手でソラを消せ。
ヴィクセン:
なに!?
マールーシャ:
不満か?
ヴィクセン:
いや…しかし…なぜ…本当に、かまわんのか。
マールーシャ:
くどい。
消えるヴィクセン
アクセル:
あんなふうにおどされたらヴィクセンは本気でソラを消しにかかるぞ。
マールーシャ:
誰も望まない結末だな。
マールーシャ、部屋の隅の椅子に座るナミネの前に歩み寄って
マールーシャ:
さあ、どうする?
このままでは、おまえの勇者が消されてしまうな。
けれど彼は、おまえにある約束をしたはずだ。
そうだったな、ナミネ。
ナミネ:
…はい。
忘却の城 9階 ホール - III
ドナルド:
もう10階か。
ずいぶん上がってきたね。
ジミニー:
ということは、そのぶんたくさんの記憶が消えてしまったんだろうなあ…。
ソラ、今からでもおそくない。
引き返した方がよくないだろうか?
ソラ:
できないよ。
俺、昔の約束を破りたくないんだ。
ジミニー:
昔の約束?
なんだね、それは?
ソラ:
小さいころにナミネに約束したんだ。
『どんなことがあっても守る』って。
でも…忘れてた。
いろんな記憶をなくすまで思い出しもしなかった。
ふたりで約束してたのに…!
だから、今からやる。
ずっと忘れていた約束を今から守るんだ。
ジミニー:
そうか…わかったよ、ソラ。
次の世界へ