トワイライトタウン - I
グーフィー:
ねえソラ、ここ…どこ?
僕、知らないんだけど。
ソラ:
えーと…。
…おかしいな。
俺もぜんぜん見おぼえがない。
ドナルド:
僕もだ。
ジミニー:
おかしいぞ! いままでは全部ソラが訪れた記憶がある場所だったじゃないか。
ソラ:
…だよな。
でもダメなんだ。
なんにも思い出せない。
ドナルド:
あっ! ひょっとしたら城の魔力で、この街の記憶をなくしたのかもしれないよ。
ジミニー:
なんてことだ…私たちは、かなりの記憶を失ったらしい…。
ソラ:
大丈夫だって。
ほら、これ。
グーフィー:
ナミネがくれたお守りだね。
ソラ:
このお守りには、大切な思い出があってさ。
俺たちが小さかったころたくさんの流れ星が落ちた夜があったんだ。
ナミネ、おびえちゃってさ。
『島に星が落ちてきたらどうしよう』って泣くから――
俺、言ったんだ。
『もし星が落ちてきたって俺が全部はね返してやる!』って。
こんなふうに、おもちゃの剣でかっこつけて、約束したんだ。
そうしたらナミネは『ありがとう』って笑ってこれをくれたんだよ。
いきなり画面が暗くなり、ナミネがソラの背後に…
ナミネ:
ごめんなさい、ソラ。
私のために…。
ナミネは消え、元の場面へ戻る
ソラ:
ナミネが生まれた時から大切にしてたお守りだって。
ドナルド:
そんなに大切なものをくれたんだ…。
ソラ:
うん。
それでナミネと約束したんだ。
これからは、お守りのかわりに俺がナミネを守ってやるって。
あいつにあやまらなきゃ。
はじまりのキーカード入手
トワイライトタウン - II
グーフィー:
どうしたの?
ソラ:
なんか…胸騒ぎがするんだ。
こんな場所、知らないのに進むうちに、だんだんなつかしくなってきてさ。
ドナルド:
やっぱりソラはこの街に来たことがあったんじゃない?
ソラ:
そんなはず、ないんだけどな。
グーフィー:
ナミネのことみたいに、今までの記憶をたくしたから、思い出してきたんじゃないのかな?
ソラ:
うーん…ちょっと違う。
ナミネの時は、なんていうかあいつと一緒にいたころの記憶がかけらみたいに、うかんできてさ。
今度は違う。記憶はないのに『なつかしい』って気持ちだけが大きくなってきてる。
ヴィクセン:
そうか、なつかしいか。
とつぜんヴィクセンが現れる
ヴィクセン:
ソラ、ひとつだけ聞こう。
その『なつかしさ』とナミネの思い出…。
おまえにとって真実はどちらだ?
ソラ:
ナミネに決まってるだろ!
なつかしい気分はあるけど…こんなの、おまえがしかけた幻に決まってる!
ヴィクセン:
くくく…記憶とはむごいものだな。
消えて忘れるだけでなくゆがんで人の心をしばる。
ソラ:
何を言っているんだ!?
ヴィクセン:
言ったはずだ。
ここはおまえの、裏の記憶から作られた世界だ、と。
おまえの心の裏側には、この地の記憶が存在している。
心が、ここを知っているのだ。
ソラ:
ウソだ!
そんな記憶ないっ!
ヴィクセン:
記憶という名の鎖にしばられて自分の心を信じなければ心を捨てたも同じこと。
ならばソラ、おまえはもう勇者ではない。
記憶にあやつられる人形だ。
そう…私のリクと同じだ。
この世に存在する価値はない。
ソラ:
私の…リク?
価値がない…?
ふざけるなっ!
おまえがリクを変えたくせになに言ってるんだ!
おまえの言ってることなんてぜんぶウソだ!
俺は心を捨ててなんかないっ!
おまえを倒して、リクもナミネも助けてみせる!
それが…俺の心だっ!
ヴィクセンと戦闘開始〜戦闘終了
ヴィクセン:
ぐっ…記憶にしばられているのにこれほどの力を持つとは…やはりおまえは危険な存在だ!
ソラ:
そんなこと、どうでもいいっ!
リクを元にもどせ!
ヴィクセン:
元にもどせ、だろ?
おろかな…何ひとつわかっていないようだな。
あのリクはもう、虚無の暗闇に落ちるしかない。
それはおまえも同じだ、ソラ!
ナミネにひかれて進んでゆけば記憶でしばられ、心を失いやがてマルーシャの道具だ!
ソラ:
マルーシャ!?
そいつとナミネに、なんの関係が――
突然ヴィクセンの背後に何かが当たる
ヴィクセン:
がっ!?
ソラ:
アクセル!?
アクセル:
よお、ソラ。
いいところで邪魔したかい?
悪かったな。
ヴィクセン:
ぐぐ…アクセル…何を…。
アクセル:
おしゃべりが長いから終わらせてやるんだよ。
あんたの存在ごと、な。
ヴィクセン:
な…待ってくれ…。
アクセル:
俺たちは、ただ存在するだけの『誰でもない者』だ。
でも、あんたは記憶も存在もここで終わる。
うれしいだろう?
ヴィクセン:
や…やめろ…消えたくな…。
アクセル:
じゃあな、センパイ。
ヴィクセンを背後から斬りつけるアクセル、ヴィクセン消滅
ソラ:
なんなんだよ…。
なんなんだよ、おまえら!?
アクセル:
さあな。
俺にもよくわからんね。
消えるアクセル